世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN2023」（主催：一般社団法人 日本食品機械工業会）が、6月6日（火）～9日（金）までの4日間、東京ビッグサイト 東1～8ホールで開催された。同展は、食品産業の一層の発展に寄与することを目的とし、食品機械・装置および関連機器に関する技術ならびに情報の交流と普及をはかる展示会。近年、「食の安全・安心」に関心が高まる中、食品機械の最先端テクノロジー、製品、サービスを通して、「食の技術が拓く、ゆたかな未来」を提案している。

今回、出展する企業は900社超となり、過去最大規模となった。会場は、課題解決に導くソリューションを提案するため、食品製造プロセスにおける21分野ごとにゾーンを設けたレイアウトで構成されている。中でも、2年目を迎えたスタートアップゾーンは30社にスケールアップしており、先端的なアイデアを発見することができる。
　また、今年で第2回となる「FOOMAアワード2023」は、今回もハイレベルのテクノロジーが集い、会期初日に最優秀賞を始めとする受賞製品が発表された。これらの受賞企業の出展ブースで、実際の製品を見ることで、新たなビジネスを着想する契機となる。
　特に今回は、展示会のDX化にも取組んでおり、課題解決を加速させるためのITを活用したプログラムも用意された。効率的に多くの製品情報取得を可能とするFOOMAコレクトや、FOOMAアプリを活用することで、課題解決を加速できるはずだ。また、食品業界に特化したプラットフォームFOOD TOWNも導入された。このFOOD TOWNでは、悩みごとを解決する自動化相談サービスをスタート。自動化のプロが相談に応じて最適な装置の提案から導入までを支援してくれる。他にも、リアル会場のブース内を遠隔地から体験できる360°バーチャル展や、来場参加するすべての人が交流できる食の広場も地域との共創で誕生している。